ソーラーフロンティア（平野敦彦社長）は4月12日、平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、CIS薄膜太陽電池技術の研究者である櫛屋勝巳フェロー兼知財戦略室室長が科学技術賞（開発部門）を受賞したことを発表した。同賞の表彰を受けるのは同社また親会社である昭和シェルともに初めて。
　同賞は科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、日本の科学技術の水準向上に寄与することを目的としており、開発部門賞では経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている（今後期待されるものも含む）画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象とする。
　一般的にCIS太陽電池ではカドミウムや鉛はんだが使用されているが、同社製では開発当初よりこれを排除していること、加えて、現在4R（Refuse/Reduce/Reuse/Recycle）に対する仕組みづくりも行っており、原料から廃棄まで環境負荷を与えない独自の発想が評価された。

　　　　　　　　　　　　　受賞した櫛屋勝巳フェロー兼知財戦略室室長