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【PR】トリナ、N 型 i-TOPCon両面太陽光パネル量産体制を確立

2019.06.13

カテゴリー :太陽光

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太陽光パネル世界大手トリナ・ソーラー(高紀凡会長兼CEO)は、このほどN型i-TOPCon(量産型Tunnel Oxide Passivated Contact)両面発電パネルの量産体制を確立した。144ハーフカットi-TOPConsセルモジュールの表面の最大出力は425Wp、最大変換効率は20.7%となる。
新製品のi-TOPCon太陽光パネルは、N型i-TOPCon両面発電セルと表面の変換効率に対する裏面の変換効率が80%以上というバイフェイシャリティ、MBB(マルチバスバー)、両面ガラス構造、正方形のシリコン単結晶、ハーフカット技術などを統合している。この高効率パネルは、より低い温度係数および少ない光誘起劣化(LID)を特徴とし、実発電量を大幅に改善。加えて、30 年のリニア出力保証を提供する同パネルは、裏面からの発電量が加わることで、片面発電に比べ5%から30%出力を向上させるとする。小面積の片面TOPConセルで25.8%の変換効率を達成したフラウンホーファー太陽エネルギー研究所(Fraunhofer IS)の功績により、太陽光発電の研究者や製造者はパッシベーションセルの研究により注力していくこととなった。SKL PVST(トリナ・ソーラーの太陽光発電科学技術国家重点研究室)は2015年に、量産化を目的とした大面積の両面発電TOPConセルの研究を開始し、同セルを“i-TOPCon セル(industrial TOPCon Cell)”と命名。 2019年には、トリナ・ソーラーはi-TOPConセルで表面の変換効率中央値 23%を達成した。
i-TOPCon セルは、表面にボロンエミッタと裏面にパッシベーション膜を採用。SKL PVST のこのセルの開発を受け、常州のトリナ・ソーラー工場は、本格的な量産態勢に入った。2019年5月、トリナ・ソーラーは、SKL PVSTがN型単結晶シリコン(c-Si)i-TOPCon 太陽電池セルで、変換効率24.58%という世界記録を樹立したことを発表した。同記録は、バスバーを含む全面積(244cm²)の測定値としてドイツの独立認定機関 ISFH CalTeC によって確認されている。

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