シャープ 17年度太陽光パネル出荷量約800MW
シャープ(戴正呉社長)は4月26日、17年度決算を発表した。太陽光パネル出荷量は前年度比111%増の約800MWであった。国内向けは約450MW、うち住宅用160MW、産業用は290MW。一方、海外向けは約350MWと同4.5倍増を達成。全社的に海外展開に注力しており、エネルギー事業でもタイやモンゴルのメガソーラー向けEPCが堅調に推移し、国内市場の需要落ち込みをカバーした。
全体売上高は前年度比18.4%増の2兆4272億71百万円、営業利益は同44.3%増の901億25百万円、純利益は248億77百万円の赤字から702億25百万円の黒字に転じた。スマホや車載用パネルなど海外向けに好調なアドバンスディスプレイ部門が10倍増の利益をあげたことが寄与した。
エネルギー事業を含むスマートホーム部門は、ケータイや掃除機、洗濯機が好調に推移し、売上高は同10.4%増の6079億円であった。一方で営業利益は、前年度に太陽光パネルの素材となるポリシリコンの購入契約の見直したことで100億円の特別利益を計上したことから同9.7%減の437億円となった。
18年度は、売上高19.1%増の2兆8900億円、営業利益22.1%増の1100億円、純利益は13.9%増の800億円を見通す。