ウッドデザイン賞運営事務局は12月10日、今年度新たに創設した「ウッドデザイン賞2015（新・木づかい顕彰）」の表彰作品を決定した。同賞は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度。木を使うことで、機能性や利便性を向上したり、新しい領域で木の活用を提案する建築、空間、取組などを表彰するライフスタイルデザイン部門、快適性を高めたり健康増進効果がある建築、空間、取組などを表彰するハートフルデザイン部門、地域や森林の活性化に貢献、持続可能な森林利用の仕組みの創出する建築、取組、技術などを表彰するソーシャルデザイン部門の３部門を設けている。
　総合的な最優秀賞である農林水産大臣賞は、地方創生に貢献する林業・木材産業の六次産業化モデルを実践する西粟倉・森の学校（井上達哉社長）の『「みんなの材木屋」発 森と暮らしを創る六次産業化モデル』が受賞した。この他、ライフスタイルデザイン部門では、LIXILの木造住宅における開口設計サポートやナイスが開催する展示会『住まいの耐震博覧会』などが、ソーシャルデザイン部門では、積水ハウスの柱と梁をまるごと国産材化した住宅商品『シャーウッド～純国産材プレミアムモデル～』などが林野庁長官賞（優秀賞）を受賞した。