太陽光発電システムメーカー、インリー・グリーンエナジージャパン（水田昌紀社長）のアフターメンテナンス事業を担うCO２O（東京都港区、酒井正行社長）は８月２７日、計画値の発電量を確保できない等の問題を抱える大規模太陽光発電所を対象に、不具合個所の選定から改善提案および運用・保守（O＆M）サービスまでを含めた太陽光発電所の再生事業を開始した。同時に、同社がO&Mサービスを行う太陽光発電所について、改善提案を実施したうえで計画発電量を保証する国内初のサービスも開始した。２００９年の創業当初から太陽光発電所の不具合を調査・診断し、改善してきた同社は、その蓄積したノウハウを持って、昨年よりメンテナンス事業を本格化させている。一般的には、遠隔装置を利用したメンテナンスサービスや、電気主任技術者による点検が行われるが、同社では、通常のO&Mサービスでは対応できない設計・施工・地盤の問題まで掘り下げて、リスクの本質を把握し、改善していく方針である。酒井社長は「住宅用でも電柱や民家の影が影響して発電量低下を引き起こすといった問題も出てくるだろう。将来的には住宅向けサービスも展開してきたい」とした。