積水化学工業(髙下貞二社長)は4月23日、同社子会社エナックス中部事業所にて住宅向けフィルム型リチウムイオン電池の増産を決定した。投資額は約40億円。19年度下期の稼働を予定する。生産ラインの新設と合わせ、つくば事業所等に分散していた工程を集約し一貫体制による効率化を図る。稼働後の生産能力は約1万棟分としている。
余剰売電期間終了ユーザーが大量発生する『2019年問題』を皮切りに蓄電池需要拡大を狙う。同社グループのセキスイハイムでも過去に約18万棟(16年12月末現在)の太陽光搭載実績があり新築・既築向けに自家消費型の転換を促していく構え。