積水ハウス（阿部俊則社長）は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）の高級分譲マンションを名古屋市千種区内に建設する。太陽光発電システムやLED照明、複層ガラスなど、創エネ・省エネ設備を搭載した３階建て12戸規模の邸宅型ZEHマンションとして19年春の完成を目指す。
具体的な仕様については、LED照明等の各種省エネ設備の他、また窓のアルミ・樹脂複合サッシにアルゴンガス封入複層ガラスの採用等によって開口部の断熱性能を従来比２倍に高めることで、住戸単位の断熱性能は1.3～1.6倍にまで向上させる。また、創エネでは、全住戸において平均４ｋWの太陽光発電システムと、燃料電池（エネファーム）を搭載予定だ。これにより、マンションの全住戸で経済産業省資源エネルギー庁「ZEHロードマップ検討委員会とりまとめ」のZEH要件を全て満たすことができるという。
さらに、停電時には太陽光発電システムとエネファームの停電時発電機能（発電継続）による電力供給や、共用部に備える防災備蓄倉庫などの防災対策、エレベーターのフロア制御などの防犯対策により、安全・安心にも配慮した住まいとしての見せ方も検討している。